こんにちは、Re:おじです。
前々から通勤電車の中でよく目にしていた、住宅リースバックの広告。 「家を売ってもそのまま住み続けられる」という仕組みに、正直、良いサービスだと感じていました。
しかし、日経新聞で住宅リースバックに関する記事を目にしたことをきっかけに、国土交通省の「住宅のリースバックに関するガイドブック」を確認してみたところ——その認識は大きく変わりました。
今回は、同じように「良さそう」と感じている方に向けて、注意しておきたいポイントを分かりやすくまとめていきます。
※この記事は国土交通省の調査資料をもとに解説しています
住宅リースバックとは?
リースバックとは、 自宅を売却し、その後は家賃を払ってその家に住み続ける仕組みです。
- 家を売る → 現金が手に入る
- その家に住み続ける → 家賃が発生
一見すると、非常に便利な仕組みに見えます。
なぜリースバックが広がっているのか
リースバックの実態(データで見ると)
- 利用者の約7割が高齢者世帯
国土交通省:住宅リースバックガイドブック (mlit.go.jp in Bing) - 利用理由1位は「生活資金の確保(約76%)」
国土交通省:住宅リースバックガイドブック (mlit.go.jp in Bing) - 「ローン・借入返済」も約63%と高い
国土交通省:住宅リースバックガイドブック (mlit.go.jp in Bing) - 仕組みを理解している人は約22%しかいない 新宿区
:住宅リースバック調査資料 (city.shinjuku.lg.jp in Bing) - 約80%が定期借家契約(=住み続け保証なし)
国土交通省:住宅リースバックガイドブック (mlit.go.jp in Bing)
✔ このデータから分かること
リースバックは 👉 余裕のある人が使うサービスではなく、資金に困っている人が選びやすい制度
さらに 👉 多くの人が仕組みを十分に理解しないまま検討している という点が、リスクにつながっています。
市場は急拡大している
- 戸建て:550件 → 659件(約20%増)
朝日Biz:リースバック市場の拡大 - マンション:380件 → 569件(約1.5倍)
朝日Biz:リースバック市場の拡大
👉 市場が拡大している=トラブルの温床にもなりやすい
見落とされがちな「落とし穴」
家賃は意外と高い
家賃は一般的に 売却価格 × 年6〜8% で設定されます
国土交通省:住宅リースバックガイドブック (mlit.go.jp in Bing)
例:
- 売却価格:2,000万円
- 家賃:月10万〜13万円
👉 10年で 1,200万〜1,560万円 👉 長期間住むと 「売ったお金を家賃で払い戻す構造」 になる可能性
住み続けられる保証はない
- 約80%が定期借家契約
国土交通省:住宅リースバックガイドブック (mlit.go.jp in Bing)
契約満了で退去になる可能性あり 👉 「ずっと住める」は誤解
売却価格は安くなりやすい
国交省資料でも 相場より低く設定されることが一般的 とされています
:国交省公式動画(YouTube) (youtube.com in Bing)
👉 安く売る 👉 家賃を払う という二重の負担構造
買い戻しは現実的ではない
- 買い戻し事例は少数
国民生活センター:住宅リースバックに関する注意喚起
👉 「将来買い戻せる」はあくまで可能性レベル
実際にあったトラブル例
- 長時間の勧誘で判断力が低下
- 高齢者が一人で契約
- 高額な家賃に気づき後悔
👉 国民生活センターでも注意喚起
国民生活センター:住宅リースバックに関する注意喚起
リースバックの本質
この仕組みは 👉 資産(所有)と居住(住む権利)を分ける制度
つまり
- 家は自分のものではない
- 家賃を払えなければ終わり
向いている人・向いていない人
向いている人
- 数年だけ住めればいい
- 一時的に資金が必要
向いていない人
- 長く住み続けたい
- 収入に余裕がない
- 制度を深く理解していない
契約前に必ず確認すべきポイント
✔ 複数社を比較する
✔ 家賃総額を試算する
✔ 売却価格の相場確認
✔ 契約期間(特に定期借家か)
✔ 家族と相談する
まとめ
リースバックは便利な制度ではありますが、 「知らないまま契約すると損をする可能性が高い仕組み」 でもあります。
- 売却価格は安くなりやすい
- 家賃は長期で大きな負担になる
- 住み続けられる保証はない
最後に
もしあなたやご家族がリースバックを検討しているなら—— 一度立ち止まってください。
その選択は
👉 安心につながるのか
👉 後悔につながるのか
契約前の理解で決まります。
🔗 参照元
- 国土交通省:住宅リースバックガイドブック (mlit.go.jp in Bing)
- 国民生活センター:住宅リースバックに関する注意喚起
- 朝日Biz:リースバック市場の拡大
- 新宿区:住宅リースバック調査資料 (city.shinjuku.lg.jp in Bing)

